【9月議会の総括】

電撃的な副市長辞任を皮切りに、代表質問日の初っ端から空転するという波乱含みの9月議会も本日が最終日を迎えました。
コロナ禍の物価高騰・感染症対策をはじめとする補正予算案や副市長・教育長人事案など承認可決しました。

私は都市整備委員会の審査報告を行いました。流行りの患いで委員会自体は欠席したものの、「松山市議会音声情報取扱許可申請」にて当日の音声データを確認し、委員会の内容把握は行っておりました。オンライン委員会など議会のDX化も他市の事例に学ぶところが多いと感じるところです。

さて、連日報道等でも取り上げられていた「愛媛県立北条高等学校の改編案に対し再検討を求める意見書」についてです。
想いや趣旨の一部には賛同しますが、意見書案自体は抽象的な内容であり、どういった検討を求めるのか不明瞭、同様のケースが今後想定される中、議会として提出する意見書としては賛同できない内容であったため反対しました。
「北条」という校名は残してほしいなど、仄聞していた具体的事例や内容は含まれず、ただ再検討を要望ではどういったことなのか。

北条高校の全校生徒230名のうち、在校生の約4割が旧北条地区、また約4割は今治方面から通学とお聞きしました。今治市議会では議論がなされたのでしょうか。

そもそも、請願には「松山市全体で協議してほしい」という文言であったにもかかわらず、議会内で勉強会や意見交換も開かれないまま意見書案の提出に至ることは、それぞれの持ち合わせている情報が正確なのか、またそれぞれの考えを積み上げていく行為無しに、感覚で賛否を問うのかと疑問が残ります。当該高校関係者である請願・意見書提出者だけで進める姿勢にも改善の余地はあったと考えます。
加えて意見書の賛同を求めるのであれば、提出議員だけで議論し作成するのではなく、議会全体に対し丁寧な説明を行うべきでした。(これまでの請願や意見書は当たり前だった)
意図することを伝えないまま、賛否の結果だけが先行することを危惧しております。

県教育委員会に対して、有志の会は個別の説明会の開催を求めており、パブコメや今後の経過を注視し、必要に応じて12月議会で議論するべきとの考えです。
閉会後、意思確認や情報交換の中で不思議なことがありましたので、ここに9月議会の記録として残したいと思います。

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